■平成30年度司法試験の結果に寄せて


                                 鹿児島大学司法政策教育研究センター長
                                 元・鹿児島大学大学院司法政策研究科長
                                               米田 憲市


 平成30年度司法試験において、鹿児島大学法科大学院の修了生2名が合格しました。
 鹿児島大学法科大学院が、募集停止をして4年を過ぎ、閉校後約1年半を経過しましたが、 努力を積み重ね目標を勝ち得た二人には心よりお祝いを伝えたいと思います。合格に向け、 艱難辛苦と闘う姿を見てきた者として、心からうれしく思います。これで、鹿児島大学法科 大学院の「地域に学び、地域に貢献する」と言うミッションの下で学び、司法試験に合格し た修了生は25名になりました。そのほとんどは地方と呼ばれる地域で活動し、その理念を体現 する活躍をしており、頼もしく思っています。
 加えて、今年は、本学法文学部法政策学科(当時)における法曹志願者のための授業科目を 履修したり進学指導を受け、他の法科大学院に進学、司法試験に合格した方も2名おられます。 鹿児島大学では、現在の法経社会学科法学コースでも、こうした法曹になりたいという学生へ の支援につき、当センターの活動を含む法科大学院の教育資産を糧としてさらに充実した体制 で取り組んでいます。
 そうした意味で、今年の結果は、今回思いが届かなかった修了生のみなさんをはじめ、中高 生のみなさんを含む、これから鹿児島で法曹を目指そうとするみなさんにも、今後に向けた 励みになるものと信じています。
 当センターでは、法曹志願者はもちろん、様々な法律実務に関わるリカレント教育(専門 職能の高度化や学び直し)にも取り組んでいます。ホームページやフェイスブックで情報を 発信しますので、今後進路を変更する場合でも、是非、つながりを維持してもらえればと思 います。

 当センターでは、今後も法曹志願者一人ひとりと向き合い、また、広く法を学ぼうとする 皆さんにできる限りのサポートをしたいと考えています。お役に立つことがあれば、是非 連絡をいただければと思います。
 みなさまにおかれましては、今後とも鹿児島大学の法学分野の教育研究へのご理解とご支援 をいただければ、ありがたく存じます。よろしくお願いいたします。