■明治期官僚・官職データベースver.2.0の提供開始のお知らせ
ご好評をいただいております國岡啓子編「明治期官僚・官職データベース」(以下、「國岡DB」)につきまして、【大幅バージョンアップ版】である「ver.2.0」(以下、國岡DB2.0)の提供の準備が整いましたので、ご案内致します。
正式名称は、
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國岡啓子編「明治期官僚・官職データベースver.2.0 慶応4年~明治44年5月までの官員録・職員録及び帝大卒業者・資格試験及第者収録版」(鹿児島大学司法政策教育研究センター)
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となります。
※ 引用等の際は、副題を省いて記載して下さい。
「國岡DB2.0」は、慶応4年11月から明治44年5月までの官員録・職員録の「文官」、「地方官」、「(明治18年までの)武官」、これに加えて「帝国大学卒業者」「文官高等試験及第者」「判事検事登用試験及第者」を含む38200人余りの情報を、Microsoft Excel形式のファイルに入力したものです。インターネット・サイト上で検索システムを通じて利用していただくのではなく、入力機能をロックしたファイルを提供し、Excelの検索機能やフィルタ機能を使ってご利用いただきます。
このDBでは、エクセルの機能を用いることで、記載人物それぞれががどのような職務経歴をたどったかを一覧できます。
先祖など個人的に興味関心のある人物について調べることや、操作方法の工夫や検索結果を利用することで、出身地や帝大卒業年次、試験合格年次などのカテゴリーに基づく経歴傾向の析出や、同一官職の任官者順、各省庁の同一時期・同一部署のメンバーとその変遷の調査、官僚の人数の算出など、さまざまな探索に用いることができます。
データ入力でなされた手続を確認できる情報を加えてあり、個別の情報について典拠資料や参考資料が確認できるので、一次情報までたどる必要のある専門家のニーズにも対応し、調査や研究、確認作業の大幅な効率化に貢献します。
たとえば、上述先祖調査はもちろん、近代政治史における官僚制度や人物の研究、近代法制史における司法制度や裁判官・検察官の研究、近代教育史での官僚や官立学校教員、国家行事における美術作品の選考や学校の教材の選定に注目した研究、全国各地の郷土出身名士の調査や研究などの学問的な探求のほか、報道機関や出版社などでの記事中の引用人物の確認など、様々な目的で利用されることが考えられます。
國岡DB2.0をきっかけとして、小説の執筆やアニメの人物イメージなどの創作活動に新たなインスピレーションが得られたり、国会図書館デジタルアーカイブや国立公文書館デジタルアーカイブ、東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター明治新聞雑誌文庫などが所蔵する各種一次資料の文字情報への電子化の関心が高まることも期待しています。
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以前のバージョンとの違いなど、より詳しい情報は後に譲ります。
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利用を希望される方は、下記のURLからお申し込み下さい。
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https://forms.gle/QuCsGaw9qs5uBfa17 <<<
※ 必須項目ではありませんが、是非、最後のコメント欄まで記入をお願いします。<(_ _)>
※ 申込受付後、登録いただいたメール・アドレス宛に、ダウンロードするために必要な情報を記載したメールを送信します。できる限り早くお届けできるよう取り組みますが、手作業で行っており、1週間経っても連絡がない場合、下記までお問い合わせ下さい(なお、公開当初の2021年7月上旬については10日程度の余裕をいただきたくお願いします)。
※ 申込時の注意事項をよく読んでご利用下さい。
鹿児島大学司法政策教育研究センター(担当:とくしげ/こしお)
center_support@ls.kagoshima-u.ac.jp
TEL 099-285-7569/3905
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その他の情報
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●「國岡DB2.0」で補充された内容
「國岡DB2.0」は、従前提供していた「國岡DB」の(1)慶応4年から明治44年までの「官員録・職員録」に掲載されている奏任官(およそ九等官)以上の人名、役職名、記載頁と、(2)該当人物についての参考文献として各種主要人名辞典での記載頁に対して、【「地方官」の個人データと、全体に対して判明している「出身地情報」を補充】したほか、同時期の官報等を用いて【「帝国大学卒業者」「文官高等試験及第者」「判事検事登用試験及第者」のデータを同様の形式で入力したシートを加えた】ものです。
今回のバージョンアップにより、「國岡DB2.0」では、主として次のデータが加わっています。
・これまでの、職員録・会員録のデータがある「文官」、「武官」、「地方官」のシートに調査できた範囲で出身地情報が加えられました。
・一部入力されていなかった「地方官」の情報が全て入力されました。
・「東大法科」「東大その他」「京大」「東北大」「九大」の卒業者、文官高等試験行政科の及第者、判事検事登用試験の及第者のシートを加えました。
・全てのシートに現れる人名の同一人物性を再調査して、確認できた結果の情報を含む人名シートを加えました。
・出典情報をより明確かつ一覧にして、研究利用で求められる信頼性に応えるデータを加えました。
●國岡DB2.0では、おおよそ下記の人数が入力されています。
明治期官僚・官職データベース Ver.2.0
文官シート 19206人
地方官シート 10033人
武官シート 2249人
重複人物を除いて 総数 28807人
帝大卒・高文・判検試験及第者
(今回の新バージョンで追加しました)
東京帝国大学 11254人
京都帝国大学 2020人
東北帝国大学 1511人
九州帝国大学 385人
文官高等試験及第者 1185人
判事・検事登用試験及第者 1345人
重複人物を除いて 総数 16721人
上記の内、官員録・職員録データベースに7232人ほどが関連付けられ、これ以外が 9489人という計算になるので、
両方のデータベースで 実員38296人が網羅されています。
●関係文献
國岡啓子(1991)「明治初期地方長官人事の変遷」日本歴史/日本歴史学会編(通号521)pp.66~83
國岡啓子(1993)「明治期地方長官人事の変遷」伊藤隆編『日本近代史の再構築』山川出版社pp.103-126
國岡啓子(2005)「太政官制下での官員録の統計分析 : 明治前半の人事概観(沼田哲教授追悼号)」青山史学第23巻pp.111-123
https://www.agulin.aoyama.ac.jp/…/BD81…/Body/ab40047564.html
國岡啓子(2020)「資料の窓:職員録にみる渋沢栄一」『法律時報』(日本評論社)2020年11月号(通巻1157号)p.扉
●関連資料
今回のバージョンアップ作業の中で、鹿児島大学附属図書館所蔵の『學士会會員氏名録』の明治43年版と明治44年版を利用しました。詳しくは、
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https://bit.ly/363YnKh。
●過去の「國岡DB」の紹介
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https://bit.ly/2SFgwL9 (ver.1.1.1)
>>>
https://bit.ly/3qF7yu0 (ver.1.1)
※ 現在ではこれらのバージョンを新規には提供していません。
※ 近日、現在利用いただいている、上記のバージョンを提供するサイトへのアクセスを閉じます。「ver.1.1」「ver.1.1.1」の情報は、國岡DB2.0に含まれていますので、「國岡DB2.0」をお申し込み下さい。