■「法の世界のDXを考える 法情報実務セミナー」開催のお知らせ。
鹿児島大学司法政策教育研究センターでは、
「法の世界のDXを考える 法情報実務セミナー」
と題する連続セミナーを開催することになりました。
このセミナーは、
現在進展している法の世界のDXが、
法実務・教育の基板となる情報の
根本的な変容を含むものであり、
今後の我が国社会を決定的に変容させるという認識の下、
1.その状況を俯瞰的に捉える視座を獲得すること
2.それぞれの分野で分断的に行われている取組みを横断的に取り上げ、交流を促すことで、法情報基盤につい てのより効率的な開発を行い、より効用の高い成果を生み出すよう促すこと
3.これらにより、我が国社会の「法の支配」の実現に寄与すること
を目指しています。
そのため、取り上げるテーマによっては、セミナーとワークショップを組み合わせ、セミナーで問題意識と展望をこちら主導で発信し、ワークショップでは、セミナーに参加したみなさまから情報提供や問題提起、要望、意見、提案等をしていただいて、プレゼンやクロストークでのディスカッションを行っていただくという形式を取ります。
必要に応じて、さらにワークショップを
重ねて設けることもあります。
第1回は、7月25日(月)18時より「デジタル正本」の実現を目指すという認識の下で取り組まれている、法制執務のデジタル化の議論の到達点をその中心となるデジタル庁のe-LAWS担当者にお話しいただくことが決まり冒頭、デジタル庁の小林副大臣のご挨拶をいただけることになりました。
また、これを受けてのワークショップを8月3日(水)18時から予定しており、そこでのセミナーの視聴者から様々な分野の発表者や発言者を得て、さらに深く具体的に展開したいと考えています。
このワークショップの参加申込方法の詳細は後日公表します。
第2回以降については、
・法令審査のデジタル化
・過去法令の記録保存と活用のデジタル化
・法令の公布・施行情報のデジタル化
・判例全公開に向けた取組み状況とその課題
・司法試験のデジタル化の海外事例と諸課題
などを主題としたいと思っており月1回か、2月に1回程度リモートを中心として開催する予定です。
このセミナーの特徴は、法令の起案から、法情報の提供・取得、法の解釈適用、執行までのすべてのフェイズに最も効率的で適切な法情報を提供するためのインフラストラクチャーがどうあるべきかを技術レベルの視点も踏まえて議論し、縦横前後、隔てない情報共有を図ることにあります。
状況報告や理論的検討ではなく2次ベンダーを含む開発業者にも積極的に声をかけて参加してもらうことで現在の技術水準やより具体的なシステムの開発可能性やその障がいを明らかにして、リーガルDXの進展を後押ししたいと考えています。
多くの方に関心を持っていただいてご参加いただければ幸いです。
申込先: https://forms.gle/rbrDbEcX9GU4eTTGA