■「明治期官僚・官職データベース ver.3.0」 等の提供を開始しました。
鹿児島大学司法政策教育研究センターでは、「明治期官僚・官職データベース ver.3.0」（國岡ＤＢ ver.3.0）とその関係情報の提供を始めました。「Web版」の利用登録をいただいたみなさまには、大変お待たせ致しました。
「國岡ＤＢ ver.3.0」はExcelのファイルで、内容はWeb版の元になっているデータと同一です。
このデータは、Excelの機能を利用したり、自由に加工して利用いただくことで、利用される方がWeb版でできない、より自由な分析を行っていただくことを提供の目的としています。また、このデータベースにさらにデータを加えて、より大きなデータベースにしていただくことを期待して提供しています。
※「國岡ＤＢ ver.3.0」は、「Web版」の利用登録をいただいた方に提供しています。未登録で、入手をご希望の方は、Web版サイト
https://shokuinroku.ls.kagoshima-u.ac.jp/
から利用登録をお願いいたします。利用登録後数日内にシステム上の登録作業を行い、改めてID/PWをご案内します。
２．Ver.2.2からVer.3.0への変更点について
※ Ver.2.2からVer.3.0への変更点は、Web版のベースとなるデータにも反映されています。
（1）利用者の方から誤りや補充情報をいただき修正しました。
ご指摘いただいた方には、心よりお礼申し上げます。
（2）その他に補充された情報は下記の通りです。
> データの追加 ： 明治２年５月版の公議所 各藩公儀人204人
> 情報項目の追加：
> 明治元年～１９年の民間刊行『職員録』『官員録』の丁番号
> 「没年月」と「没年月」の典拠
> 人名辞典の情報
> 『帝国法曹大観』（帝国法曹大観編纂会編刊 1915年）
> 『議会制度百年史 貴族院・参議院議員名鑑』（衆議院・参議院編 大蔵省印刷局刊 平成２年）
> 『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』（衆議院・参議院編 大蔵省印刷局刊 平成２年）
>
> ＝＝＞
> 没年情報は、職員録DB 全人数29058人中6191人 が記載されています。
> 『法曹大観』掲載者のうち、1228人が含まれています。
> 『貴族院、参議院議員名鑑』掲載者のうち、765人が含まれています。
> 『衆議院議員名鑑』掲載者のうち、621人が含まれています。
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> 人名事典情報の追加により、出身地にデータが入った人数が、全人数の四割超えの12622人となりました。
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> これらにより、國岡ＤＢ ver.3.0には、職員録DBに29048人、帝国大卒DBのみの収録者が9791人 計38839人が収録されています。
３．関係情報について
（１）國岡ＤＢ関係論文について
國岡啓子(2023)「職員録・官員録データベース（國岡DB）の到達点と問題点」鹿児島大学法学論集vol.57-2 pp.1-22 が公表されました。國岡ＤＢの方法論と批判的分析に加え、活用方法が触れられています。
下記より取得可能です。
http://hdl.handle.net/10232/00032460
また、國岡ＤＢを利用した研究が公表されているので紹介します。
山本伸幸「都府県民有林行政における森林技術者任用の歴史的推移」。本学の前身の鹿児島高等農林も登場する研究です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjfs/104/5/104_295/_pdf/-char/ja
（２）典拠文献の研究資料について
國岡ＤＢが典拠資料の一つにしている「寺岡複製本」についての研究資料を提供します。情報提供サイトの、資料ページの003「寺岡複製本と国会図書館サイトで閲覧できる官員録・職員録」、004「寺岡複製本の落丁・乱丁」です。
４．その他
今回のバージョンアップで、ひとまず國岡ＤＢのデータの更新・拡充を終えることとし、現在「任解日録」のＤＢ化に取り組んでいます。今年度内のできる限り早く、できれば半年内に公開できるよう準備中です。
引きつづき、國岡ＤＢをご愛顧くださいますようお願いいたします。
※ 國岡ＤＢについての問合せは、
鹿児島大学司法政策教育研究センター
担当：小塩／徳重
099-285-7569/3905
elen_support@ls.kagoshima-u.ac.jp
にお願い致します。