■國岡啓子編「任解日録データベースver.1.1 明治2年7月から明治7年12月まで」(日録DB)の提供を始めます

 当センターでは、従前の「明治期官僚・官職データベース(國岡DB)」に加え、本日より國岡啓子編「任解日録データベースver.1.1」(日録DB1.1)の提供を開始します。
詳しくは、こちらから==>>https://forms.gle/6H35WVAzQStQ1JCz8
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 今回提供する「日録DB1.1」の底本は、国立公文書館が所蔵する明治2年から7年までの『任解日録』10巻分であり、奏任官以上の官吏と任免情報のデータとなります。実員数では3556名が掲載されており、8802件が表形式で記載されているデータとなります。
 このデータベースは、インターネットのサイト上で検索システムを通じて利用していただくのではなく、Excelの検索機能やフィルタ機能を使ったり、國岡特任講師によって関数などを埋め込まれた機能を備えたシートでご利用いただきます。
 「日録DB」は、当センターから別途公開している「明治期官僚・官職データベースver.3.0」や 「同 Web版」(両者を、「職員録DB」を呼びます。)が明治期全体を対象として、年2回刊行の「官員録・職員録」をベースとしているのに比べると、記録されている期間が短く、収録人員数も少ないものの、「日録」であるために、その当時の時間的によりきめの細かい情報を得ることができることと、官職・組織の編成を正確に把握できる点で、より優れた面を有しています。
 また、日付レベルで人事異動を把握できることはもちろん、ツールを含むシートを利用することで、個人の役職が本官・兼官区別付で割り出せたり、政府全体の官等表(官位相当表)やその在任者数を表示できたり、日々の職員名簿を容易に書き出すことができ、手作業では入手に心が折れがちな情報をより容易に取得できるよう、工夫されています。
 さらに、「職員録DB」と同一人物であると判断できる場合には「職員録DB」と同じIDを付してあり、「日録DB」「職員録DB」相互に利用することで、それぞれの資料の長所をより容易に利用でき、より充実した成果を得ることが可能になるよう配慮されています。
 なお、「任解日録DB」の提供開始に伴い、当センターより発信する明治期の官僚・官職に関するデータベースについて、その全体を「明治期官僚・官職データ・アーカイブ」とよび、従前の「明治期官僚・官職データベース」を「(明治期)職員録データベース」(職員録DB)と改称し、今回発信する「任解日録データベース」(日録DB)と2つのデータベースで構成するものと位置付けます。今後、HPやFacebook等の表示を順次変更していきます。
引きつづき、当センターが発信する「明治期官僚官職データ・アーカイブ」へのご愛顧をお願いいたします。

【問合わせ先】
  鹿児島大学司法政策教育研究センター
  (担当:とくしげ・こしお)
   099-285-7569/3905
   elen_support@ls.kagoshima-u.ac.jp


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