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法曹養成検討会(第1回)議事録(司法制度改革推進本部事務局)
(□:座長、○:委員、●:事務局)
(1)事務局長あいさつ
法曹養成検討会の開催に当たりしまて、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
(2) 座長の選任
委員の互選により、田中委員が座長に選出された。
(3) 議事の公開
協議の結果、議事の公開について、当面、次の取扱いとすることとなった。
(報道関係者入室)
(4) 座長あいさつ
それでは、議事に入ります前に座長として一言ごあいさつを申し上げさせていただきたいと思います。
(5) 検討事項及び検討スケジュール それでは、議事に入りたいと思います。本日は第1回目でございますので、まずはこの検討会でこれから検討すべき事項とか、かなり検討が急がれている項目があるんですけれども、検討のスケジュールなどにつきまして、事務局の方から説明をいただけたらと思います。 ● 法曹養成検討会におきます検討事項と検討のスケジュールにつきまして、御説明申し上げます。
□ どうもありがとうございました。
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(6) 法科大学院に関する論点整理 □ それでは、委員の方々は既に審議会の意見書などで御理解いただいていると思いますけれども、現在の大学院に関するいろんな法令の概略とか、法科大学院の第三者評価に関する論点として考えられることにつきまして、事務局から説明をいただきたいと思います。これに関する資料につきまして、事務局と、文部科学省から資料の順で御説明いただけますでしょうか。 ● それでは、本日の配布資料のうち、まず資料3から5までについて御説明いたします。
(文部科学省) お手元の資料6につきまして、御説明をさせていただきます。昨年8月、文部科学大臣の諮問機関としての中央教育審議会大学分科会に法科大学院部会が設置されております。そして、これまで8回にわたる審議を重ね、昨年12月26日にこれまでの審議の結果を骨子として取りまとめ公表させていただいたという状況になっておるわけでございます。基本的にかなり急ピッチで進めることとなったわけでありますけれども、これは先ほどからお話がございますように、平成16年4月から学生受入れ、そのための各大学の早急な準備態勢等を勘案しながら急ピッチで作業を進めたということでございまして、大学院としての制度設計に直接関わる設置基準、あるいは学位、入学者選抜の課題を中心としております。
● 続きまして、資料7について御説明申し上げます。
□ どうもありがとうございました。こういった法科大学院関係の具体的な問題の検討については、次回以降に行うことにしたいと思いますけれども、ただいまの事務局と文部科学省の説明につきまして、質問などがありましたら、挙手の上、御発言願いたいと思います。 ○ 質問と意見と両方になってしまうと思うんですけれども、最初に申し上げたいのは、資料7の提示の仕方について、私としては非常に疑問を感じております。ここに「規定振りの例」として書かれたものが、いきなり冒頭に示されるというのは、まさに事務局主導の検討会の進行ではないか、ほとんど結論が書かれたものが冒頭に与えられるというのはいかがかと思います。
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□ どうもありがとうございました。意見にわたる部分は次回以後、個別的に検討いたしますので、そちらへ回していただきます。最初におっしゃいました意見書の目的とか制度設計の理念とかを否定した上での議論というのはあり得ないと思うので、これを前提にした上での第三者評価の基準の仕方が問題になっているんで、ただいまの意見は、先ほど事務局が説明された趣旨とは違うような気がします。御意見としては承っておきますけれども、もうちょっと質問的な事項について伺うことにして、御意見にわたる部分は次回以降またお伺いするということにさせていただきたいと思います。 ○ 一番重要な質問は、この第三者評価について、基準案が示されているわけですけれども、これは一体何なのかということです。つまり、第三者評価の制度をどういう形でつくるということを前提にして、こういう案ができてきているのかというのが、読んだだけではわからない。例えばこれはどこかの省令にして、どこかの行政機関が第三者評価をやるということなのか、それともそうじゃないのか。その辺、どういう構想になっているのかというか、どういうことを前提に議論をこれから我々はすればいいのかということをお伺いしたいというのが私の質問です。 □ これから検討すべき事項も含まれていると思いますけれども、事務局の方でお答えいただけるようでしたら、今の意見についてお答えいただけたらと思います。 ● 事務局としては、先ほどの検討すべき事項の中にもありました資料2ですが、第三者評価の実施の在り方についても、この検討会で御検討いただくことを予定しておりまして、ただし、これは学校教育法の世界にも絡みまして、具体的に言えば中央教育審議会で、現在審議されている大きな大学制度全体の第三者評価、そういうスキームにも関連するものでございます。
□ 基本的にはここで議論、検討すべき論点が提示されているということでして、その内容とか最終的な規定振りについては、これから検討会の意見も踏まえて詰めていくということになるんじゃないかと理解しています。質問がございましたらどうぞ。ほかにこういう論点があるんじゃないかとか、そういうことがありましたら、あらかじめ論点の指摘をしておいていただければ、今後の検討の進め方の参考になると思います。 ○ 資料7の論点というのは、スケルトンで、ここまでは当たり前というか、これにどう肉付けするかというのが我々の、多分、ここまでのところはだれが見ても、議論の項目を整理しただけかと思いますので、第三者評価の第三者というのが何を想定しているのかということが今の御質問の一部だったと思うんです。その辺、それぞれみんなイメージを持っていると思うんです。それについて何か第三者評価をする第三者とはどんなものをイメージしているのかということについて、何か今までの議論で与件がありましたら教えていただきたい。 ○ お手元の意見書の70ページのところに、第三者評価についての記述がございます。大きな考え方としては、新しい法科大学院というのは、全体のプロセスとしての法曹養成制度の中核になる。その意味は、そこできちっとした教育を受けてきているということを新たな司法試験の受験資格を認める前提にして、両者を連動させていくということなのですが、他方で、各法科大学院は、それぞれの創意によりできるだけ自由に教育をしていくということがうたわれているものですから、それではどういう教育でもいいのか。どういう教育を受けてきても、当然に受験資格が認められるのかといいますと、それでは問題がある。やはり、司法試験を通れば司法修習を経て法曹になるわけですから、その前提としてのきちっとした教育の体系を経てきたということでないと困る。そのためには、教育機関としての中身についても、「第三者」というのは、当該教育機関から独立したという意味なのですけれども、そういう第三者機関による評価を受けて、そういう水準に達しているということを定期的にチェックをしてもらわないと、受験資格の前提とすることは認めにくいのではないか。そのような考え方から、こういう仕組みが考えられたわけです。
○ わかりましたけれども、少なくとも第三者評価機関というのは、法科大学院として適格であると。最初に設立認可みたいな意味ではなくて、その後ずっと継続的にそのエバリュエーションをやり続ける機関であるという理解はこれで正しいと思うんです。
○ 法科大学院を修了したかどうかは、各法科大学院が認定することになります。しかし、その修了認定が非常に緩やかにと言いますか、いいかげんに行われますと、修了者の質が確保できませんので、それぞれの法科大学院でシステムとして厳格な成績評価、管理がなされているかどうかということは、第三者評価の対象になる。そういう形で、制度的な担保をするということだろうと思うのです。 □ 第三者評価の事項として、教育成果の問題でして、卒業生がどの程度司法試験に受かって、どの程度法曹になっているかということは、一つの評価項目には入っていくというふうには理解できると思います。
(7) 司法試験に関する論点整理
● それでは、配布資料のうち資料8の「新司法試験等に関する主な論点」というものをごく簡単に御説明申し上げます。この資料は新司法試験等について、司法制度改革審議会意見の関係部分を、主な論点ごとに分けて整理したもの、つまり切りはぎしたものであります。司法試験の関係につきましては、事務局といたしましては、第3回の検討会で法務省担当者から説明していただくような日程を考えておりますので、そういうことで御了解いただければ、詳細はその際に検討していただくこととしまして、本日はごく簡単に主な論点を指摘するにとどめさせていただきます。
□ どうもありがとうございました。この司法試験の問題につきましては、ただいま説明いただいた程度のことでございまして、具体的な検討は次回以降、特に第3回目は法務省から説明していただいた上で、検討したいと思いますけれども、ただいまの説明に関して御質問がありましたら御発言願いたいと思います。
(8) 今後の日程等 ● 資料9をごらんいただきたいと思います。非常に各委員、御多忙でありまして、なかなか日程調整が難しゅうございますが、先ほど来から話が出ておりますように、3月末までは集中的に検討いただきたいということで、場合によっては各回とも1名、場合によっては2名の委員がやむを得ない所用のため御欠席という日も出るのかと考えておりますが、これが一番多くの委員に御参加いただける日程で、ほぼ動かしようがない日程調整をした結果がこれでございまして、3月末までに本日を含めまして6回開くということで、この日程、この時間帯でなにとぞ開催をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 □ かなりハードなスケジュールになっておりますけれども、法科大学院の設置準備の問題とか、ほかの事項の検討などをにらみますと、このくらいのスケジュールでやっていただいて、その代わり後は少しスローダウンしていただけると思いますけれども、この期間、少しハードなスケジュールで、具体的な論点について検討を進めていきたいと思いますので、皆様お忙しいのは重々承知しておりますけれども、よろしくお願いいたします。
● 関係機関が本日も出席しておりますが、お諮りしまして、もし論点整理ということにも役立つようであれば、それぞれ御説明と言いますか、プレゼンテーションをしていただくということから始まりまして、検討を進めていただければというようなことも考えておりますが、よろしくお願いいたします。 □ では、事務局の案と違う規定の仕方振りもあるということも十分踏まえて、その辺りの意見も出していただいた上で検討を進めていくというふうにしたいと思います。
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