43回配付資料

「法の実現における私人の役割」

(司法制度改革審議会の中間報告と審議録を読んで)

藤倉皓一郎
2001年1月9日



1 市民は法の主人である。

2 市民は法の実現のための役割を法曹と分担する。

3 市民が裁判に参加する。

4 市民は裁判で主体的な役割を担う。

5 市民が加わる裁判制度をどのように設計するのか。

*田中英夫・竹内昭夫「法の実現における私人の役割」(法学協会雑誌 88-89, 1972年)。
**「法律家は、一方では社会の複雑化に対応して、多種多様の法令と判例…を参照し、さまざまの複雑なシステム…のインタラクションを観察しながら自己の責任で決定を下さざるをえないが、他方ではその決定を簡明な法律論にまとめ…、外部とのコミュニケーションを図らなければならない。そうしなければ、法システムは今後ますます、ブラックボックスを開けという「外圧」…に曝されるであろう。」村上淳一『システムと自己観察――フィクションとしての<法>』(東京大学出版会、2000年)