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司法制度改革に向けて-裁判外紛争処理制度について-
司法制度改革審議会(第7回会議)
平成11年11月24日
(社)全国消費生活相談員協会
理事長藤井教子
1.多発する消費者トラブルの現状
国民生活センター・都道府県・市町村の消費生活センター(386センター)等で、消費者からの国民生活に関する苦情・相談・問合せ等を消費生活相談として受付け、情報の提供、助言、あっせん等を行っている。全国の相談件数は、平成10年度62万件を超えている。
資料:「全国消費生活相談統計」(消費生活年報1999)国民生活センター編
全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)
消費者行政の施策立案、その実施、個々の消費者苦情の解決、消費者被害の未然防止等を目的として、国民生活センターが昭和59年度から運用しているオンライン・ネットワークシステム。現在、経済企画庁、国民生活センター、都道府県・政令指定都市の中核的消費生活センター(1999.6現在59ヶ所)をネットワーク化し、消費生活相談情報(年間39万件を超えるデータが蓄積されている)、危害情報等をデータベース化している。
資料:「PIO-NETにみる消費生活相談」①契約内容②特殊販売
被害救済のための苦情処理
消費者問題は現在の経済・社会の構造的な問題、事業者と消費者の情報非対称性、交渉力等の格差
消費者契約法(仮称)の法制化と制定後の実効性確保の問題
「法的手段」、「裁判予告」事業者から通告されておびえる消費者
支払督促・訴状が届いて
紛争を好まない消費者
2.国民の利用しやすい、もっと身近な司法制度を-敷居が高すぎて、弱い立場の消費者-
①情報の提供
・裁判・弁護士・費用・手続
②当協会出版の啓発資料:ブックレット「裁判のススメ」
③少額訴訟の利用
④法律扶助
3.多様な解決手段の必要性-裁判外紛争処理制度-
①民事調停・家事調停
②弁護士会の仲裁センター等
③各都道府県及び市町村の消費生活センター・苦情処理委員会
④PLセンター
⑤日本クレジットカウンセリング協会
4.明日に向かって
①血の通った裁判を
②国民の司法への参加
③中学校からの司法教育