2000.8.8
司法制度改革審議会
鳥 居 泰 彦
(1)21世紀の我が国社会において司法が果たすべき役割を明らかにする
(2)国民がより利用しやすい制度の実現
(3)国民の司法制度への関与
(4)法曹の在り方と、その機能の充実強化
(5)その他司法制度の改革と基盤整備
(1)明治法典の成立 → 法治国家
(2)新憲法下の司法 → 民主国家・資本主義経済・国際化
(1)英国型立憲君主制:ドイツ型政治体制へのアンチテーゼ
(2)国会開設、憲法制定、法体系の創設
(3)個人の尊厳と権利の保証:「一身独立して一国独立す」
(4)官僚制肥大への警告・安全保障への警告
(5)『自立社会設立の記』(明治10年1月1日)
公の訴訟に対置して、私的仲裁の役割を強調
公的裁判の長短
(3)司法制度改革推進審議会「論点整理」----(詳細省略)
(4)真の三権分立を求めて
2.内閣
3.司法
② 司法に問われるもの
4.時代の要請
② 新しい要請に応えるために検討を要すること
(従来、議論されていない点)
日 本 | アメリカ | |||
総数 | 国民支援比 | 総数 | 国民支援比 | |
医師 | 237,000人 | 520人/医師 | 737,800人 | 336人/医師 |
弁護士 | 17,000人 | 7,230人/弁護士 | 805,875人 | 307人/弁護士 |
50,000人 | 2,458人/弁護士 |
2.先進諸国と日本の法曹人口比較----(詳細省略)
3.アメリカに学ぶ
3-1.Bar増加の二大原因
民事訴訟増大の最大の要因
―― 経済発展・産業構造変化・サービス経済化・プロパテント時代 ――
1990年 | ―― | 1995年 | |
サービスGDP | 1,059.4 | 1,350.4(百万ドル) | |
(増加率) | 27.46% | ||
法律事務所収益 | 97.6 | 124.6(1,000ドル) | |
(増加率) | 27.66% | ||
事業所 | 77,000 | 140,000 | |
(増加率) | 81.8% | ||
雇用者 | 351,000 | 749,000 | |
(増加率) | 113% |
3-2.アメリカの弁護士(Bar)
3-3.法曹人口推計(考察の目安としての日米比較)
(1)政府活動における法曹ニーズ
米 : 日 | (1965年) | (1994年) | |
GDP | 4.86:1 | 1.46:1 | |
法 曹 | 805,872 | 165,817 | 551,967 |
裁判官 | 21,536 | 4,431 | 14,750 |
開業弁護士 | 587,289 | 120,841 | 402,252 |
関連雇用者 | 93,849 | 19,310 | 64,280 |
(2)アメリカの法学系学位授与者数
71年 | 80年 | 85年 | 90年 | 95年 | |
LLD | 20 | 40 | 105 | 111 | 88 |
LLM | 995 | 1,817 | 1,796 | 1,888 | 2,511 |
JD | 14,916 | 35,647 | 37,491 | 35,485 | 39,349 |
(f) | (5.4) | (30.2) | (38.5) | (42.2) | (42.6) |
・ 日本(試算);アメリカの法曹人口比を想定した日本のJD推計
(1965年ベース) | (1994年ベース) |
JD =法曹 ×(JD/法曹) | |
165,817×(35,485/805,872) =165,817× 0.044 =7,301 | 551,967×(35,485/805,872) =551,967× 0.044 =24,286 |
4.アメリカの対外政策と特許戦争時代
1985年1月 | ヤング・レポート(国際競争力と新たな現実) |
1985年9月 | レーガン大統領 通商政策アクション・プログラム発表 |
1988年 | 包括通商競争力法 制定 オムニバス・アクト(拡大通商投資法) |
アメリカの今後のねらい:Treaty on the Harmonization of Patent Laws
アメリカ独特の特許戦略
(1)先発明主義
(2)潜水艦特許(非公開)
(3)遺伝子特許にみるアメリカの戦略
(4)ビジネスモデルにみるアメリカの戦略
5. アメリカは犯罪減少局面に入っている
(1)経済社会発展が進めば、犯罪は減少する
(2)1977年~1986年の犯罪
(3)犯罪防止・減少の要因;警察制度
(4)裁判所;訴訟の増加
(5)拘置所と刑務所